「売り手の理屈」を脱ぎ捨てよう――マーケティングの基礎「4C分析」
- 2月7日
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以前、マーケティングの具体的なアクションを考えるための「4P分析」をご紹介しました。4Pは売り手側の視点(何を、いくらで、どこで、どう売るか)を整理するものでしたが、今の時代、それだけではお客さんの心は掴めません。

そこで重要になるのが、すべてをお客さんの立場から考える「4C(フォーシー)分析」です。「売りたいモノ」を「買いたい価値」に翻訳するための、視点の切り替え術を学びましょう。
「モノ」ではなく「価値と負担」で考える
4Cの最初の2つは、Customer Value(顧客価値)とCost(顧客コスト)です。
売り手が「この商品は多機能だ(Product)」と考えているとき、お客さんは「これで私の生活がどう便利になるか(Customer Value)」を見ています。 また、売り手が決める「価格(Price)」に対し、お客さんは支払うお金だけでなく、お店に行くまでの「時間」や、使い方を覚える「手間」も含めたすべてを「負担(Cost)」として感じています。 「安いけれど、買うのが面倒」なものは、お客さんにとっては「コストが高い」商品になってしまうのです。
「買いやすさ」と「つながり」をデザインする
後半の2つは、Convenience(利便性)とCommunication(コミュニケーション)です。
どこで売るか(Place)という売り手の都合よりも、仕事帰りにスマホでパッと買えるか、といった「買いやすさ(Convenience)」が優先されます。 さらに、一方的な宣伝(Promotion)ではなく、SNSでのやり取りや丁寧なアフターサポートといった「双方向の対話(Communication)」があるかどうかが、信頼の決め手になります。
「自分がお客さんなら?」という原点
4C分析の本質は、自分たちの都合を一度横に置いて、「徹底的にお客さんの靴を履いて歩いてみる」ことにあります。
「自分だったら、この説明で欲しくなるかな?」「この購入手続き、面倒くさくないかな?」 そんな風に自分たちのサービスを「一人のユーザー」として厳しくチェックすることで、独りよがりではない、本当に愛されるサービスへと磨き上げることができるのです。
マーケティングの「ヌマ」を攻略するコツは、作り手としてのこだわりを、いかにお客さんの喜びへと変換できるかに隠されています。
次の一歩として: あなたが最近「またここで買いたい!」と思った体験を1つ思い出してみてください。それは商品そのものが良かったからでしょうか? それとも、買うのが驚くほどスムーズだったり、お店の人とのやり取りが心地よかったりしたからでしょうか? 4Cの視点でその理由を紐解いてみると、選ばれるサービスの条件が見えてきます。


